角川ホラー文庫 再読
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初版は平成12年だってよ!
知人とたまたま話が出て、ふと読み返したくなって再読
細かい部分はアレだったけど、そんな前の作品だったのに大まかなディティールを覚えていたのは
それだけインパクトが強かったということか。
インターネット事情などところどころに時代は感じさせるものの、今読んでもまったく
古臭さを感じさせないのがすごい。
まぁその分野の専門家が読んだら今とは違う部分もあるのかもしれないが、
あくまでフィクションとして読む分には何も問題なく、すんなりと作品世界に入っていける。
しかし改めて読んでも気持ちが悪く、気分が悪く、でもちょっと悲しい話だ。
話もとても丁寧な構成で(生意気発言!)、最初の方にさりげなく出てきた物が
後になってそういうことかと思わずページを遡ってしまうこともしばしば。
こういう時、電子書籍も良いけどやっぱり紙の本だよなぁなんて関係ないことまで思ったり。
ただ今回読み返して、最後の処理を任せてしまって大丈夫だったのだろうか?
もうずいぶん前の作品だからあまりネタバレを気にする必要はないかなと思いつつぼかすけど
処置の際に危険はないのだろうか……と書いてて思ったけれど、そもそも職場がHIV感染患者専用の
ホスピスであることを考えると、処置の際は(当時の)普通の病院より万全の予防対策をもって
行われるだろうからあまり心配しなくて良いのかな?
ってそこまで考えて職場を設定したとしたらマジですごいな、貴志祐介……
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by happiness_riki
| 2023-05-28 01:44
| *読書記録 作家か行