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『ぶたぶた』矢崎存美

廣済堂出版

この本が出版された当時(1998年)、私の周り(NIFTYのミステリフォーラム)で
とても評判が良く。
ついハードカバー(正確にはハードカバーと新書の間くらいの感じ)で購入したのに
ミステリじゃないし〜〜とか思って手を出し損ねて……そんな本が他にも結構
転がっていたりするから自分でも呆れる。

そしてこの『ぶたぶた』、面白かった!
不思議さ、ほのぼのさもさることながら、突っ込み。各話で視点を受け持つ人物の、
初めて「ぶたぶた」を見た時の心の中の突っ込み、これが実に私のツボ。
いや、特に変わった突っ込みをしているわけではないのだが、的確に要点をズバリ
突っ込むタイプが好みなので、特に最初の話「初恋」のお母さんなんて秀逸!

本当にほのぼのとする話もあれば、何かを考えさせられる話もある。
『ぶたぶた』〜?なんて思って読まなかったの、実にもったいなかったな。

続編も確か出ているはずだから、ぜひ読もうと思った。

再読度 ★★★★★
by happiness_riki | 2007-05-09 22:27 | *読書記録 作家やわら行