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『帝都物語10 復活篇』荒俣宏

角川文庫 再読

最後はやっぱり一気読み。

長きにわたり繰り広げられた、帝都を破壊せんとする魔人加藤と、それを
阻止すべく立ち向かう人々との戦いもいよいよ最後を迎えた。

あの「正体」は忘れたくても忘れられないので、そういう意味ではさすがに
驚きはしなかったけれど、帝都が破壊されちゃったのは忘れていたので
驚いた(笑)

現実では幸いにして2000年を乗り切り、今も帝都は日本の首都として
機能している。けれど環境問題や人間のモラルの低下など、決して未来は
明るくはない。
魔人加藤がいなくたって、いずれ帝都は滅びるかもしれない……とか思った。

でも振り返ってみれば結局、誰も加藤にはちゃんと勝てていなかったわけで……
しかもこの結末とくれば、結局誰かさんの「心の中の天使と悪魔」の葛藤に
踊らされていただけなような……それにしては被害が大きすぎるけど……。

などと文句ばかり書いているけど、基本的には楽しく読んだ。
この後続編、番外編で3冊ばかりあるのだが、それはどうしようかなぁ……
by happiness_riki | 2007-03-15 17:13 | *読書記録 作家あ行