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『予知夢』東野圭吾

文春文庫 再読

ドラマ化だそうで。
ドラマは見ないけれど、せっかくなので再読してみようかと思った。

本当は順番通り『探偵ガリレオ』から読みたいと思ったのだが、みつからなかったので
とりあえず……。

オカルト、超常現象を信じないわけでもないが、全てをそれで説明してしまうのにも
抵抗がある。
この作品は一見不可思議な現象が起きたり、もしくはほとんど問題はなさそうだけど
ちょっとだけひっかかる部分が、物理学者の頭脳によって解明されたりひっくり返されたりする。
世の中に不思議なことなど何もない、と言い切っているわけではないけれど、そう滅多に
起きないからこそ超常現象と言うんだよなぁと思った。

「●●だと思ったら実は○○だった」のパターンが好きな人には非常に面白い。
だけどやっぱり短編集で何度も繰り返しちゃうと、驚き度は下がってしまうのが勿体ない。
でも「実は」が判明するきっかけとなる出来事をいかにワンパターンにしないかが
作者にとっては苦労のしどころなんだろうなとも思ってしまった。

ところで作者は天才物理学者湯川を俳優佐野史郎をイメージして書いたそうだが、
今回のドラマ化では福山雅治が湯川を演じているそうで……ちょっとカッコ良すぎ?
by happiness_riki | 2007-10-24 20:51 | *読書記録 作家は行