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『百器徒然袋 風』京極夏彦

講談社ノベルス 再読

引き続き「榎さん祭」

作が進むごとに榎さんの人格というか知性というか常識というかが破壊されて行く気が
しないでもない。
大の大人が「にゃんこ」って……小説で榎さんだから「可愛い〜」とか思うけど、もし
実際身の回りの30代半ば男性が「にゃんこ」言ったら……どんなイケメンでもやはり
ひくと思った。

この辺読んだ後で『姑獲鳥の夏』を読むと、本当に榎さんのはっちゃけぶりの進行に
ビックリするよ。

ところでお父様(今の榎さんから有り余るパワーを削った感じ?)は出てきたが、
今後お母様やお兄様は出てくるのだろうか? 特にお母様に興味深々。

『雨』、『風』で順々と覚えてもらえたわけだが(逆にちゃんと覚えてもらえるの、
下僕の彼らより扱いがいいってことじゃない? それとも下僕もちゃんと覚えては
いるのだろうか?)、今後は……シリーズはまだ続いてるのかな? 
by happiness_riki | 2006-07-24 18:18 | *読書記録 作家か行