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『後巷説百物語』京極夏彦

角川文庫

時は流れて。

直木賞を受賞した作品にこんなことを言うのはアレだけど、
百介のところへ持ち込む前のあーだこーだがあまり面白くなかったので、
そこはなくてもよかったのではないかと。

前の2作でも又市という人物についてはあまり詳しく書かれることはなかった。
前作と今作、百介からの視線で語られる又市が読者にとっては全てなのだが、
特に今作、えらい人格者な扱いになってるのがちょっと違和感。

どうも最初の「巷説」でうさんくさい、と感じたのが尾を引いてるらしい(笑)

正直言うとこんなオチなんかつけないで、ずっと旅をして過ごしましたとさ、
めでたしめでたしで終わらせて欲しかった。

再読度 ★★★☆☆
by happiness_riki | 2009-11-08 23:16 | *読書記録 作家か行