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『ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー』北森鴻

光文社文庫

この作品といい、屋台が舞台の作品(タイトル忘れた)といい、
ワトスン役というか狂言回し役のキャラの救いのなさはどうしたことかと。

この作品でいえば折原けい、そしてムンちゃん。
無責任に面白がり、引っ掻き回すだけ。更に自分勝手。
なんちゅーか、これでもコイツらにもいいところあるんだ的な描写がない(と思う)。

悪役(というか犯罪を起こす人)として出てくるのならそれもいいが、
レギュラーとして毎回出てくるキャラを愛せないキャラにしてしまっていいのかと。

それと今作はファンサービスなのか、ご自身の作品をほのめかすような描写が出てきたが、
あまりにもさりげなくなさすぎて、知らない人にはすごい違和感を感じそうだし。

モードも変わったからといって何が違うの?って感じだし(僕と俺の違いだけ?)、
なんかこう、作者1人で酔ってるというか、楽しんでるだけって感じがすごくした。
そもそも過去にいくら凄腕の犯罪者だったからといって、その活動していた場所と違う地域で、
しかも何年も経過してて、どれくらいの昔取った杵柄が期待できるのかと。

うーん、すごい辛口書いてしまっているが、好きな作家さんだっただけに、
ちょっとガッカリ感も強い。

再読度 ★★☆☆☆
by happiness_riki | 2009-09-24 22:48 | *読書記録 作家か行